家計をやりくりする毎日
私は夫と高校生の娘との3人暮らし。家計をやりくりするため、食材を安い日にまとめ買いするなど、毎日の食事を工夫していました。ある日の夕食は鶏むね肉を使った料理。夫が料理を見るなり「また鶏肉? 俺はもう少しちゃんと牛肉とか食べたい」と不満を口にしました。
私が「今月は少し節約してるから」と説明すると、夫は「俺なら外でちゃんとしたものを食べたいけどな」と嫌味を言ったのです。
翌日も続いた食事への不満
翌日もSNSなどを参考に工夫しながら食材を組み合わせ、節約しつつも質素に見えないよう夕食を用意。ところが夫は「肉がこれだけ?」とまた不満を口にし、「働いてるんだから、もう少し好きなものを食べたい」と言います。
私は「自分のお小遣いで買ってきたら?」と返しましたが、夫は「家族なんだから家計から出すだろ」と反論。そんなやり取りを毎日見ていた娘が、ついに口を開きました。
娘が突きつけた正論
娘は「お父さんが先月買ったゴルフクラブって、いくらだったっけ?」と突然質問。夫が「え? まあ……それなりに」と笑うと、娘は「それ、ママが何カ月も節約して浮かせたお金より高いよね」とひと言。
さらに「ママは家族のために節約して、趣味に何万円も使ってる人が“質素”って文句言うの変じゃない?」と続けたのです。夫は座ったまま黙り、私は思わず心の中でガッツポーズ。
家族のために
夫はしばらく黙ったあと、「……悪かった」と私に謝りました。私は「豪華なものを食べたい気持ちもわかるよ。でも、私が節約して家族を支えていることまで否定しないでほしい」と伝えると、夫はうなずきました。
それ以降、夫の文句は減り、自分の趣味に使うお金についても少し考えるように。娘から「これからはパパも節約に協力してね」と言われ、夫は苦笑い。私が何よりうれしかったのは、娘が私の頑張りをちゃんと見てくれていたことでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:橘 りお
大学卒業後、保険会社で営業関係に勤務。その後は、エンタメ業界での就業を経て現在はライターとして活動。保険業界で多くの人と出会った経験、エンタメ業界で触れたユニークな経験などを起点に、現在も当時の人脈からの取材を行いながら職場での人間関係をテーマにコラムを執筆中。

