有給休暇の理由を聞かれて
私は小学生の娘を持つワーママ。サービス業の仕事をしているので、土日も交代で勤務をしています。ある月末の、シフト希望提出の日のことでした。私の申請書を見た上司が怒った様子で話しかけてきます。
「この週、3日連続で有給希望出しているのはなぜだ? 行楽シーズンで忙しくなるから、人手が必要なんだよ、わかるよね?」と明らかに不服そうです。
そんな理由では許可できない
そこで私が「運動会とその振替休日、あとは、雨で延期になった場合の予備日です」と正直に答えました。すると上司は「振替休日? 予備日? そんなものいらないでしょ。この申請は許可できないから」と言い出したのです。
私は「代休の日は家で子どもを見る人がいないのと、予備日になった場合も運動会を見に行きたいので、休みをいただきたいです」と伝えますが、上司は首をかしげています。
上司の急な休みを引き合いに
すると困り果てていた私の後ろから、同僚のYさんが「部長! 有給の理由って聞いちゃだめでしたよね? しかも理由を聞いたうえで許可しないって、ひどいハラスメントですよ!」と言いに来てくれました。
さらに「部長だってこの前、娘さんの出産とかで急に数日間休みましたよね? あのとき大変だったんですよ。急な休みを取られるより、あらかじめ休みを決めて取る方がいいですよね」と返してくれたのです。
理解し合える環境を
「まぁ、そうだな」と上司は気まずそうに言い、申請書にハンコを押してくれました。後日、完成したシフトにはちゃんと希望通りの休みが。運動会の日は問題なく休むことができ、ホッとしています。
有給休暇の理由は人それぞれ。ハラスメントはもってのほかですが、個人の事情に踏み込みすぎず、理解し合える職場になるといいなと思った出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:伊村 えりか
薬剤師歴12年。就業を通じて多くの人生や、悩み、奇跡などに直面し、それらを伝えるべく執筆活動を開始。職場や同世代の女性との会話をもとに、医療現場の裏側から家族の「あるある」まで、多岐にわたるテーマで執筆を手がける。子育てサイトのアンバサダーを務め、身近な視点を活かしたコラムを執筆中。

