娘が持ち帰った宿題
専業主婦として、家事全般をこなしている私。ある日、小学1年生の娘が、学校から「家でしている仕事を見つけて、お手伝いカードを作ろう」という宿題を持ち帰ってきました。
さっそく娘が「おうちには、どんな仕事があるの?」と尋ねると、そばで聞いていた夫は「ママはずっと家にいるんだから、そんなにたくさん仕事はないだろ」と笑ったのです。
書き出した家の仕事
夫の言葉に腹が立ち「実際はたくさんあるのに」と思いながら、娘と一緒に家の中の仕事を1枚ずつカードに書き出していきます。
普段からよくお手伝いをしてくれている娘は、料理や洗濯、掃除だけでなく、細かな作業にも次々に気づいていきました。切れたトイレットペーパーを交換する、洗剤がなくなる前に補充する、ゴミ袋を新しくセットするなど。気がつけばカードはどんどん増えていきます。
リビングに並んだカード
娘と2人で書き続け、すべて書き終えると、カードは50枚以上になっていました。あれほど笑っていた夫も、リビングに並べられたカードを見て「家の仕事って、こんなにあるの……?」と驚きます。
さらに娘から「この中でパパがやってるのはどれ?」と聞かれ、夫は並んだカードを1枚ずつ見比べていきました。ところが、自分がしていると選べたカードは、わずか3枚だけだったのです。
娘が手渡したもの
これまで意識していなかった「名もなき家事」も、すべて私がしていたと気づいた夫。「今まで全部やってくれてたんだな」と、反省した様子でつぶやきました。
そんな様子を見た娘が、数枚のカードを選び「パパはこれから、これをしてね」と手渡します。夫は反論することもできず「はい……」と素直に受け取っていました。
普段は目立たない家事も、書き出してみると想像以上に多いものです。娘の宿題は、夫に家事の大変さを知ってもらう思わぬ良いきっかけになりました。それ以来、夫は家の中で気づいた仕事を自分からするようになってくれました。
【体験者:30代・専業主婦、回答時期:2026年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。

