これは、知人の小林さん(仮名)から聞いた話です。小林さんがいつも通り飲食店で働いていると、期限切れのクーポンを持った女性客が来店。使えないことを説明すると、女性客は激怒し「動画を撮って晒してやる!」とカメラを向けてきたのです。そんな時、その場をまるっと収めてくれたのは……
差し出された1枚
それは、インフルエンサーなどが店内で撮影する際に使っている「店内撮影許可申請書」でした。田中くんは「ほかのお客様やスタッフの顔が映る撮影はできません。SNSへ投稿される場合は、事前に撮影内容も確認させていただきます」と淡々と説明します。
すると女性客は「は? なにそれ……」と、あからさまに動揺した様子。急いでスマホをしまうと「もういい!」と言い残し、店を出ていってしまったのです。
予想外の返事
女性客が去ったあと、田中くんに「助かったよ。機転を利かせてくれてありがとう」と伝えました。すると田中くんは不思議そうな顔で「え? 今の、グルメ動画の撮影じゃなかったんですか?」と返してきたのです。
どうやら店の奥にいた田中くんには、女性客との会話が聞こえていなかったようでした。スマホを向けて店内を撮る姿を見て、本当にお店を紹介する動画を撮ろうとしていると思っただけだったのです。偶然とはいえ、天然な田中くんの真面目な対応に救われた一件でした。
【体験者:30代・会社員、回答時期:2026年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。
