「所詮パートだろ?」
私がパートで働いていた頃、夫に家事や育児の分担をお願いすると、決まってこう返されました。「所詮パートだろ? もっと手伝ってほしいなら正社員で働いて」
夫は帰宅するとソファへ直行。食事の支度も洗濯も子どもの世話も私の仕事でした。「正社員になれば、対等に家事をしてくれるのかな」悔しさをバネに、私はフルタイムの仕事を探し始めました。
正社員になったのに、何も変わらない夫
やがて念願の正社員に。これで夫も変わってくれると思っていました。ところが、朝から夕方まで働いて帰宅しても、夫は以前と変わりません。私が急いで夕食を作り、洗濯物を片づけ、子どもの世話をする横でスマホを見ているのです。
「私も正社員になったんだから、少しはやってよ」そう訴えても、何度も頼んでようやく「はいはい」と動く程度。「同じように働いているのに、なんで私だけ?」モヤモヤがどんどん膨らんでいきました。
「今日はご飯、作ってないの?」
ある日、子どもが不在だったため、仕事から帰宅後、私は夕食を作らずにゆっくりしていました。すると在宅勤務をしていた夫が、食卓を見るなり不満そうに「ねぇ、今日はご飯作ってないの?」と一言。
その瞬間、「私が正社員になれば変わるって思ってた。でも、あなたは最初から一緒に生活を支えるつもりなんてなかったんだね!」と思わずブチギレ! ところが夫は「何をそんなに怒ってるわけ?」と鼻で笑ったのです。
そこで、「私、もう正社員だから。あなたの稼ぎがなくても生活できるよ」そう言い放ち、翌日、離婚届を夫に差し出しました。
離婚届を見た夫が大慌て
まさか本当に離婚を切り出されるとは思っていなかったのでしょう。夫は一転して大慌て。そこで改めて話し合い、家事と育児の分担を具体的に決めることになりました。
それからというもの、夫は以前よりせっせと家のことをするように。私が「いつでも離婚を選べる」と本気で考えていることが、ようやく伝わったようです。
一緒に暮らすなら、どちらか一人が背負うのではなく、ともに生活を支える意識が必要だと思います。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。

