老後の生活で一番気になるのは、やはりお金の問題ですよね。子どもにまとまったお金を残してあげたいけど、自分たちの生活だって大切。今回は高級な施設への入居を考えていた、筆者が働く薬局の患者・前川さん(仮名・80代女性)の、お金に関するお話です。
高齢者住宅に入ると伝えたら
私は長い間、一人暮らしをしていましたが、最近は一人での生活に限界を感じ、サービス付き高齢者向け住宅への入居を考えるようになりました。ある日、娘が家へやって来た時に「今後はサービス付き高齢者住宅へ入ろうと思う」と伝えました。
すると娘は「いいんじゃない。ちなみにそういう施設って、どのくらいのお金がかかるの?」と聞いてきます。「今考えているところは利用料が月30万だそうよ」と私が答えると、娘はとても驚いた表情に。
遺産が減ってしまう
「月30万ってウソでしょ? もっと安いところにしなよ。ほら、近所の老人ホームとかさ。じゃないと私たちの……」と娘は何か続けて言おうとして、慌てて止まった様子。
「じゃないと何? お金がなくなって遺産として残らないってこと? こないだ隆之(息子・仮名)にも同じこと言われたよ」と静かに返すと、娘は「いや、まあそうなんだけどね。そこまでお金がかかるとは思ってなくて」と気まずそうに言いました。
