これは、知人の咲江さん(仮名)のエピソードです。料理が趣味だという咲江さんの夫は、休日になるといろいろな料理を作ってくれるそうです。ただ、ちょっと変わった食材を使いたがることも。ある日の夕食では、咲江さんが「絶対に合わない」と思う意外な物をカレーに入れ始めました。
カレーを作る夫が冷蔵庫から取り出した物
私の夫は料理が趣味で、休日になるとよくキッチンに立ちます。冷蔵庫に残っている食材を見ながら献立を考えてくれるので、私としても助かっています。
ただ、ひとつだけ気になることがありました。夫はレシピどおりに作るより、「これを入れたらどうなるかな?」と試すのが好きなのです。そのため、ときどき「本当にそれ入れるの?」と思うような食材を使うこともあります。
ある休日も、夫が夕食にカレーを作っていました。キッチンからいい香りが漂ってきて、私も出来上がるのを楽しみにしていたのですが、突然夫が冷蔵庫を開けました。そして取り出したのは、前日に買ったイカの塩辛。「まさか、それをカレーに?」と嫌な予感がしました。
「塩辛だよ? カレーだよ?」
「それ、今食べるの?」と聞くと、夫は何でもないことのように「いや、カレーに入れる」と答えました。一瞬、聞き間違えたのかと思いました。「ちょっと待って。塩辛だよ? カレーだよ?」と止めたのですが、夫は「たぶんうまいから」と言いながら、スプーンですくった塩辛を鍋の中へ。カレーと塩辛なんて、私にはどう考えても結びつきません。
「今日の夕飯、失敗したらどうするの……」と不安になりましたが、夫はまったく気にしていない様子です。そのまま鍋をかき混ぜて味見をすると、「ほら、やっぱりうまい」と満足そうな顔をしています。でも、自分で考えて作った本人の感想です。私は「本当に?」と思いながら、まだ半信半疑でした。
