メタボ予備軍
私の夫は、いわゆるモラハラ夫。フルタイム勤務の私に向かって「家事と育児できないなんて女の恥」「総菜に頼りすぎ」「頭も要領も悪すぎ、よくそれで社会人やれてんね」と、毎日のように責め立ててきます。
そんな夫が会社の健康診断でメタボ予備軍と診断されました。すると今度は「健康的で、でもガッツリ食べられるダイエットメニューにして」「お前も痩せたいんだし感謝しろ」と命令してくる始末。私は渋々、夫のためにヘルシーな食事を作り続けました。
増え続ける体重
しかし、夫の体重は一向に減りません。それどころか、むしろ増えていくのです。夫は浮気の前科があり、それ以降お小遣い制を導入しています。お小遣い額は以前と変わらず、買い食いする余裕もないはず。太る理由が見当たりません。
「お前の料理が悪い、まずい」と怒鳴られるたびに、私の心はすり減っていきます。努力しても結果が出ないどころか責められる。夫の体重増加は、私にとって謎であり、ストレスそのものでした。
予想外の冗談
ママ友達に相談すると「どこか具合が悪いんじゃない?」と心配されました。そんな中、もう一人のママ友が冗談めかして言ったのです。「インフルエンサーみたいに案件で焼肉とか行ってたりして(笑)」
その言葉に私はハッとしました。夫の元浮気相手は、ちょっとしたインフルエンサー。もしや……と胸がざわつく私。嫌な予感がし、元浮気相手のSNSを確認することにしたのです。
体重増加の秘密
予想は的中。元浮気相手は案件で毎週のように高級レストランへ行っており、投稿された写真の端々に、夫としか思えない腕や荷物が映り込んでいたのです。いわゆる「におわせ」投稿のオンパレード。
夫は再び浮気相手と交際していました。どれだけダイエットメニューを作っても痩せない理由は、ここにあったのです。私は離婚を決意し、今は子どもと穏やかに暮らしています。
その後、面会のたびに太り続ける元夫。体重が3桁になった頃、「よりを戻したい」と言われましたが、私は笑顔で断りました。理由は明確。体型ではなく、誠実さも責任感も、そして自己管理能力も失ったままの夫と再び人生を共にする気持ちにはなれなかったからです。
不思議な出来事には必ず理由があります。冷静に紐解いていけば、真実に近づける。そしてその一歩を踏み出す勇気は、自分を確かに強くしてくれることでしょう。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

