「夫婦なんだから支えてよ」
その数か月後、夫が仕事で大きなトラブルを抱えました。帰宅するなり愚痴を吐き、機嫌が悪い日は私や娘に八つ当たり。ある晩、「俺が大変なの分かってるよね? 夫婦なんだから、もっと支えてよ」と……
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥にしまっていた思いがあふれ、「自分のことくらい、自分で何とかしたら?」と真顔で返答した私。夫は目を見開き、「は? 俺たち夫婦だろ?」と声を荒らげました。
「私もずっと、そう思ってたよ」
「私が熱を出したときも、育児に疲れ切ったときも、『夫婦なんだから助けて』って言いたかった」「あなたにとって“夫婦”って、自分が支えてほしいときだけ使う言葉なの?」何も言えず黙り込む夫。ようやく自分の言動を突きつけられたのでしょう。
「夫婦なんだから」という言葉は、一方だけに我慢を強いるものではないはずです。苦しいときに支えてほしいなら、相手が苦しんでいるときにも手を差し伸べる。その積み重ねが、夫婦を本当の“チーム”にするのだと思います。
それ以来、夫も反省したらしく、自分の都合だけで行動する機会は徐々に減っていきました。まだ私の怒りは完全におさまったわけではありませんが、今後の夫に期待したいなと思います。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。
