今回は、高校時代からの友人である裕子さん(仮名)に聞いた、義母の介護と遺産をめぐる話をご紹介します。3年ほど義母を支え続けた裕子さんでしたが、義母が亡くなったあと、ほとんど介護に関わらなかった義兄夫婦から思いもよらない言葉をぶつけられたそうです。
介護は「近くに住んでいるから」と私任せに
義母が自宅で転倒したのをきっかけに、私たちの生活は大きく変わりました。食事の用意に通院の付き添い、入浴の介助まで必要になり、私が義母のもとへ通う日が増えていったのです。さすがに私1人では厳しくなり、義兄夫婦にも協力をお願いしました。
ところが返ってきたのは、「近くに住んでいる人が面倒を見るのが普通でしょ」という言葉。義兄の妻からも「専業主婦なら時間あるよね?」と言われ、2人が義母の様子を見に来ることはほとんどありませんでした。
義母が亡くなると態度が一変
そんな生活が3年ほど続きました。義兄夫婦から義母へ電話がかかってくることはありましたが、なぜかお金を借りたいときばかり。そして義母が亡くなり、葬儀を終えた直後のことです。義兄が突然、「俺は長男だ。家も預金も俺が多くもらうのが当然だろ」と言い始めました。
さらに義兄の妻まで、「介護を口実に、お義母さんのお金を使い込んでいないでしょうね」と、通帳を見せるよう迫ってきたのです。あれだけ介護を任せきりにしていたのに……私は悔しくて、すぐには言葉が出ませんでした。
