『生き霊』が気になって
電話を切ったあと、なぜか私は『生き霊』という言葉が頭から離れませんでした。気になった私は、なんとなくネットで調べてみることに。すると、「生き霊を飛ばしている本人も消耗するらしい」という話を目にしたのです。
その瞬間、ここ最近ずっと続いている原因の分からない体調不良が頭をよぎりました。もちろん偶然かもしれません。でも、圭介が私を何度も見たという話と自分の体調不良が重なり、急に怖くなってしまいました。
そこで私は気持ちにも区切りをつけようと、彼との思い出の品などを思い切ってすべて処分したのです。
嘘のように体調が戻って
すると不思議なことに、それまで続いていた体調不良が嘘のように治まりました。体が軽くなり食欲も戻ったことに、自分でも驚いたのを覚えています。
圭介が見たという人物が本当に私と関係していたのか、思い出の品を処分したことと体調の回復につながりがあったのか、今となっては確かめる術はありません。
強く残っていた未練が、思いもよらない形で現れていたのでしょうか。すべてが重なったタイミングを思い返すと、(もしかして本当に生き霊を飛ばしていたのかも……)と、今でも少しだけ怖くなる体験でした。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2022年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。
