小さく漏れた孫のひと言
私が床を拭いていると、それまで黙っていたお孫さんが水たまりを見つめながら「ばあば……僕のお茶かも」と小さくつぶやいたのです。確認すると、リュックの中に入っていた水筒のフタがきちんと閉まっておらず、そこからお茶が漏れていました。
すると女性は、お孫さんに向かって「もう! ちゃんと蓋閉めなさいって言ってるでしょ!」と声を荒げ、先ほどまで私を責めていた女性の矛先は、今度はお孫さんへと向けられたのです。
見かねた夫の指摘
すると、その様子を見ていた女性の夫が「お前はまず、店員さんに謝りなさい」とピシャリ。女性は一瞬黙り込み、気まずそうに「……すみません」と私に謝罪しました。お孫さんも「お姉さんごめんね」と頭を下げます。
私は「お怪我がなくてよかったです」と返し、その場を収めました。申し訳なさそうにしていたお孫さんも、食事を終える頃には笑顔に戻っており、その姿を見て私もほっとしました。
突然の出来事に戸惑いましたが、何よりお客様にケガがなくてよかったです。
【体験者:30代・パート勤務、回答時期:2026年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。
