これは、従妹の麻衣(仮名)が仕事で大きな決断を迫られたときに体験した不思議な出来事です。亡くなって7年になる祖父が夢に現れたのは、麻衣がある契約を前に迷い続けていた夜のこと。今でも忘れられないという、その夜の話を紹介します。
迷ったときに思い出す祖父の言葉
私は小さいころ、祖父によく面倒を見てもらっていました。共働きだった両親に代わって学校まで送り迎えをしてくれたり、悩みを聞いてくれたり。口数の少ない祖父でしたが、私が何かに迷うと「急いで決めると、大事なものを見落とすぞ」とよく言っていました。
そんな祖父が82歳で亡くなってから7年。39歳になった私は、勤め先である取引先との契約を任されることになりました。
「今日中に判子を」迫られた契約
会社にとって利益の大きな契約でしたが、どうにも引っかかる点がありました。質問しても、取引先の担当者は「細かいところは気にしなくていい。今日中に判子を押してください」と強引です。上司からも「先方を怒らせたら君の責任だ」と言われ、私は完全に板挟みでした。
断れば評価に響くかもしれない。でも、このまま進めていいのだろうか。その夜、契約書を自宅へ持ち帰った私は、考え疲れて机に突っ伏したまま眠ってしまいました。
