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これは、友人の明菜さん(仮名)の夫婦の食卓トラブルのエピソードです。共働きで帰宅時間もほとんど変わらないのに、なぜか夕食作りは明菜さんの担当に。そんな毎日が続くなか、夫の何げない一言から食卓の空気が険悪になっていきました。

義母の一言で夫が沈黙

数日後、義母が野菜を届けに来ました。ちょうど夕食時だったので、そのまま一緒に食べることに。夫は義母がいることに気づかず、台所に向かって「これだけ? 俺が金を稼いでいるのに、ずいぶん貧相な食卓だな」と大声を出しました。

すると義母が箸を置き、「あなた、家事もしないのに何様なの? 明菜さんのほうが帰りも遅いのでしょう」と一喝。さらに私たちの給与がほぼ同じだと知ると、「誰のお金で食べているか確認したいなら、今ここで家計簿を開きなさい」と迫りました。

夫は顔を赤くしたまま、何も言えませんでした。

作る側になって初めてわかったこと

私はその場で、「これから料理と後片付けは交代制にする。文句だけ言うなら、自分の分は自分で用意して」と伝えました。義母からも「明菜さんに甘えすぎ」と言われ、夫はようやく謝罪。翌日から週3回、夕食作りを担当することになりました。

最初に作ってくれたのは、具が少なめの焼きそば。私は何も言わずに食べました。すると夫がぽつりと、「毎日献立を考えるだけでも大変だったんだな」と言ったのです。それ以来、食卓での嫌味はなくなりました。忙しい日は2人で総菜を買うなど、頑張りすぎないルールも作っています。

毎日の食事を用意してもらうことは、決して当たり前ではありません。相手の負担を理解するには、言葉で説明するだけでなく、実際に担当してもらうことも大切なのかもしれません。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

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