お盆玉に隠された見栄
すると、そんな私を見ていた義姉が「ごめんね」と声をかけてくれました。「私も結婚した時、同じことで悩んだの。でも一人じゃ言い出せなかった」と打ち明けてくれたのです。
さらに「近所の子まで配るのは、お義母さんが『気前のいい家だと思われたい』って始めたことなの。本当はこの辺でもこんな家、うちくらいだよ」と聞き、私は驚きました。
そこで私と義姉から夫と義兄にも事情を話すと、初めて事情を知った2人も「見栄のために続ける必要はない」と意見が一致したのでした。
家族で変えたお盆のルール
そこで夫と義兄から「お盆玉を強制するのはやめよう」と義母に伝えてもらいました。「子どもたちが楽しみにしているのは、お金じゃなくて、花火やスイカ割り、みんなで過ごす時間だよ」と説得すると、義母も渋々でしたが納得してくれたのです。
その年はみんなで協力して、竹からそうめん流しを作ることにしました。子どもたちは大喜びで、誰一人お盆玉の話をする子はいません。近所でも評判になり、最初は不満気味だった義母も、どこか嬉しそうな様子でした。
それ以来、お盆はお金を配る日ではなく、家族みんなで夏の思い出を作る時間になっています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。
