これは、知人の藤井さん(仮名)から聞いた話です。保育園に通い始めた娘は体調を崩しやすく、そのたびに仕事の早退や欠勤を繰り返していました。そんなある日、人事から「今月4回目ですね」と回数を伝えるメールが届き、責められているように感じて……
続けて「ここ数か月、育児中の社員の早退や有休取得状況を調査していました。その結果、多くの社員が子どもの看病で有休を消化していることが分かりました」とありました。その先に書かれていた内容を読んで、私はこれまでの思い込みが大きく覆されることに……
会社を動かした早退記録
メールにはさらに「藤井さんを含めた皆さんの実情をもとに、来月から『子の看護休暇』を有給化することが決まりました。あなたの早退記録が、会社を動かしました」と書かれていました。
私は監視されていたのではなく、社員が働き続けられる環境をつくるために実情を見てくれていたのだと、そのときようやく気づいたのです。
翌月から子の看護休暇は有給化され、子育て中の社員からも「安心して休めるようになった」という声が聞かれるようになりました。一時は退職も考えた私ですが、今はこの会社にできる限りの恩返しがしたいという思いで、働き続けています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。
