これは、知人の野口さん(仮名)から聞いた話です。猛暑の中、花火大会の場所取りをしていた野口さんは、後ろに座る男性から「日傘が邪魔だ」と注意されます。しかしその後、男性は自ら発したその言葉を後悔することになるのです。
男性の娘が渡したもの
しばらくすると、男性のもとへ小学生くらいの娘と母親が戻ってきました。娘は手にコンビニで買ったらしい日傘を持っていて、それを男性に手渡したのです。しかし、男性は「男が日傘なんて、恥ずかしくてさせないよ」と拒みます。
すると、娘は「今は男の人も普通に日傘をさしてるよ。熱中症になったら大変じゃん」と一言。娘の言葉を無下にはできず、男性は日傘をさしました。しかし、私に注意した手前、気まずかったのでしょう。娘と母親がその場を離れると、すぐに日傘を閉じてしまったのです。
謝罪と和解
それから少しして、男性が顔を赤らめながら「先ほどはすみませんでした」と小声で話しかけてきました。そして「自分もさしてみたら、日傘が必要だと分かりました」と素直に謝ってくれたのです。
私は「お互い熱中症には気を付けましょう」と笑顔で返しました。その後、私と男性は再び日傘をさし、最後はお互いに気持ちよく花火大会を楽しんだのでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。
