突然の悲鳴
しかしある日、13時に来店したお客様が施術中に突然「やめて!」と悲鳴をあげ、「首を絞めないで!」「助けて!」と訴えてきたのです。もちろん私は首を絞めてなどいません。
その証拠に、私の手にはハーブピーリングの薬剤がついており、もし首を絞めていたなら首に薬剤が残るはず。しかし首には何もありません。
お客様は私が首を絞めていないことは納得したものの、「窒息するかと思った。じゃあ一体誰が……」と言います。続けて「代金は全額払うので、帰らせて欲しい」と訴えてきたため、私は代金を受け取らず、施術途中のピーリング剤を拭きとり、退店を手伝いました。
その時間帯には
帰り道、不動産屋に立ち寄り、正直に全てを話しました。昼休みも営業していたこと、お客様が首絞めを訴えてきたこと。すると不動産屋は落ち着いた様子で「だから昼休みは厳守してほしいと言ったのです」と言い、条件を提示した理由を教えてくれました。
その物件は、事故物件ではないのですが、以前住んでいた夫婦が毎日13~14時に激しいDVを繰り返していたとのこと。霊感のある人はその時間帯に過去の負の気配を感じ取ってしまうことがあるようで……
私自身、全く霊感が無いため今まで異常を感じることがなかったのです。恐らくその日ご来店されたお客様は霊感があるのでしょう。以来、私は必ず13~14時は休業し、そしてできるだけ外出するようにしています。
契約前に事故物件でないか確認していた私ですが、「事故」物件ではなくても「事件」物件の可能性があるのだと初めて知りました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。
