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これは友人から聞いた話です。子どもが生まれてからというもの、夫は育児よりも自分優先。「まあ、これくらいなら仕方ないか」と飲み込んできたそうです。しかし、ある日、子どもの寝かしつけを終えた友人を待っていたのは……

「食べちゃった」

子どもが生まれてから、夫は相変わらず自分のペースを崩しませんでした。休日はゆっくり起きて、一番に食卓へ向かう。私は子どもの世話を優先し、自分の食事はいつも後回し。

挙げ句の果てには、「やっと落ち着いて、自分のご飯が食べれる」と、残しておいた料理を「残ってたからいいと思った」と夫が食べてしまうのです。

「次からは一言聞いてね」とお願いしても、「また作ればいいじゃん」と軽く流されるばかり。そのたびに、「問題は料理じゃないのに……」という思いが積もっていきました。

空っぽのお皿を見た瞬間

ある日も、子どもの寝かしつけで夕飯が遅くなりました。「終わったら、あのおかずをゆっくり食べよう」そう思いながら寝かしつけを終え、ようやくリビングへ戻ると、冷蔵庫に残しておいたはずのお皿は空っぽ!

ソファでくつろぐ夫は悪びれもせず、「美味しかったよ」とひと言。一日中子どもにつきっきりで、やっと迎えた自分だけの食事時間を奪われ、悲しいというより、心がスーッと冷えていくような虚しさを感じました。

「人の楽しみを奪って平気なの? 思いやりがなさすぎるでしょ!」気づけば、感情が一気にあふれ出していました。

問題はおかずじゃない

最初、夫は「そんな大げさな」と不満そうな顔をしていました。でも私は、「怒っているのは、おかずがなくなったからじゃない」「私が楽しみにしていたって想像もしなかったこと。確認もしなかったこと。その思いやりのなさが悲しいの」と号泣。

すると夫は言葉を失い、自分が責められている理由をやっと理解したようでした。食べ物の話ではなく、相手を思う気持ちが欠けていたことに、ようやく気づいたのです。

夫婦関係を守るのは、小さな気遣い

それ以来、夫は何か残っている料理を見つけると、「これ、食べていい?」と一言確認するようになりました。さらに、私が子どもの相手をしていると食器を片付けたり、家事を手伝ったりと、小さな行動にも変化が表れました。

夫婦関係が壊れる原因は、浮気や大きな裏切りだけではありません。毎日の何気ない思いやりの積み重ねこそが、夫婦関係を長く支える一番大切な土台なのかもしれませんね。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:島田歩実
元銀行員として、女性のキャリアやお金にまつわるあれこれを執筆中。アメリカへの留学経験もあり、そこで日本社会を外から観察できたこともライターとしての糧となる。現在はSNSなどを介してユーザーと繋がり、現代女性の声を収集中。

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