私は敢えて「何が?」と聞き返しました。
すると「いや……今夜の夕飯とか、娘の寝かしつけとか。明日の保育園どうするのかなって」と夫。他人事のように言う夫に腹が立ち、意地でも「私がするよ」とは言いたくありませんでした。
「今、頭も痛くて考えられないから、あなたが考えて」そう言って寝室に篭りました。
猛省した夫
しばらくして、夫が寝室のドアをノック。「今日の夕食とか寝かしつけは俺がやってみる。明日は仕事を今から調整するのは難しいから、保育園への送りだけ頼める?」と言ってきました。
夜になり、パジャマは上下ちぐはぐでしたが、何とか寝る準備を終え、寝かしつけに。しばらく泣き止む気配がないので、私も痺れを切らして「交代するよ」と声をかけました。すると、ぐったりした夫が「ごめん、いつも任せきりで……家をどう回すかを考えるのも大変なんだな 」と謝ってきました。
そこで私は「あなたがどうすればいいか困るときは、私も困ってる。どうしたらいいか一緒に考えてほしい」と伝えました。
「どうする?」が本当の相談に
それからというもの、夫は「どうする?」と聞いてくることはあっても私に全てを任せることはなくなりました。娘が風邪をひけば「明後日は休みだから見れるけど、明日は調整できる?」と自分ができることを伝えてくれるように。
子育てにおいて辛く感じるのは、大変さそのものより、それを1人で背負うことなんだと感じた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:小橋美月
マスコミ業界に16年勤務。業界で培った原稿執筆のスキルを活かし、ライター業へ。さまざまな職種、ライフスタイルの人への取材を通じた、「生きたエピソード」が強み。働く女性の葛藤や子育て
、夫婦関係など、実体験に基づいたリアルな物語を届ける。
