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妊娠・出産の裏には、他人にはわからない苦労もたくさんあります。産婦人科で出産時期が同じだった今川さん(仮名)もまたその1人です。5年間の不妊治療を経てようやく妊娠し、安定期に入って職場へ報告したところ、同僚から責めるような言葉を浴びせられてしまい……

5年越しの妊娠報告

私は5年間の不妊治療の末、待望の第一子を妊娠しました。これまで不妊治療をしていることは上司にだけ打ち明け、同僚には体調不良と言って早退し、病院へ通うこともあったのです。事情を知らない同僚たちは、いつも「無理しないでね」と優しく声をかけてくれていました。

ようやく授かった命でしたが、安定期に入っても体調は思うように落ち着きません。上司と相談した結果、予定より少し早く産休へ入ることを決め、そのタイミングで初めて職場のみんなへ妊娠を報告することにしたのです。

思わぬ一言

報告を終えると、職場には「おめでとうございます」「体を大事にしてくださいね」と温かい声が広がりました。そんな祝福の声にほっと胸をなで下ろした時でした。

同僚の美香さんが突然席を立ち「私が不妊治療中なの知ってるよね。どうして今この報告ができるの?」と涙ながらに訴え、そのまま部屋を飛び出してしまったのです。

祝福から一転、職場は静まり返っていました。周囲からも「もう少しタイミングを考えられたんじゃない?」と言われているような視線を感じましたが、私は何も言い返せず、そのまま引き継ぎを進めることしかできませんでした。

引き継ぎ期間の1週間、美香さんは体調不良を理由に会社を休み、産休に入った私と入れ違いで職場へ復帰したそうです。

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