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妊娠・出産の裏には、他人にはわからない苦労もたくさんあります。産婦人科で出産時期が同じだった今川さん(仮名)もまたその1人です。5年間の不妊治療を経てようやく妊娠し、安定期に入って職場へ報告したところ、同僚から責めるような言葉を浴びせられてしまい……

社内報が伝えた真実

美香さんが復帰した当日、事情を聞いた上司は「これだけは読んでほしい」と、一冊の社内報を手渡しました。開かれていたのは「頑張る社員紹介」というページ。実は産休へ入る前、上司に勧められて社内報のインタビューを受けていたのです。

記事には、5年間で8回の採卵と2度の流産を経験していたこと、不妊治療を誰にも打ち明けられず、それでも同僚たちの何気ない「無理しないでね」という言葉に何度も救われてきたことがつづられていました。そして最後には、「支えてくれた職場のみなさんへ恩返しがしたい」という私の思いも記されていたのです。

涙の謝罪と祝福

記事を読み終えた美香さんは「私、自分のことしか見えていなかった……」と涙を流したそうです。そして後日、「本当にごめんなさい」と謝罪の連絡も届いたのです。

その後私は無事に第一子を出産。私が会社に出産報告をすると、美香さんは職場の同僚の誰よりも早く病院へ来てくれました。「本当におめでとう」と笑顔で赤ちゃんを抱いてくれた姿は、今でも忘れられません。あの日の出来事があったからこそ、その祝福の言葉は私にとって何よりもうれしいものになりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。

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