修学旅行や合宿の夜、先生たちが肝試しを企画してくれた経験がある方もいるでしょう。普段は厳しい先生がお化け役を務めてくれることや、仲間と過ごす夜の非日常に気持ちが大きくなることもあります。けれど、その代償は、想像以上に大きくて……? 今回は、私のお客様から聞いたエピソードをご紹介します。
合宿の夜
私が学生時代の出来事です。夏休みの部活合宿の最終日には、いくつかの部活の顧問が肝試しを企画してくれるのが恒例でした。
怖がりな私は必死に耐えながらも無事に終え、布団に入ろうとしたときのこと。友人が「今度は私たちが先生を脅かしてやろう」と提案。乗り気ではなかったものの、好きな男の子も参加すると聞いて、私も加わることにしました。
不気味な空き地で
作戦は簡単で、片づけ作業をしている先生たちを物音で驚かせたあと全力疾走で部屋に戻り寝たふりをするというもの。陸上部だった私は足の速さに自信がありました。
男女数名でホテル裏の空き地へ向かいましたが、先生たちはすでに撤収済み。仕方なく散歩して帰ろうとしましたが、何もない空き地は逆に不気味でした。
懐中電灯で辺りを照らすと、一瞬、数名の浴衣を着た子供の姿が浮かび上がったのです。その光景に私たちはパニックになり猛ダッシュで部屋へ戻りました。
迫る足音
布団に潜り込み「見間違いだ、宿泊客の子供に決まってる」と自分に言い聞かせていると、子供たちの走る音が近づいてきます。足音はどんどん私の部屋に迫り、ついにドアが開く音が。
