今回は、姪の麻衣さん(仮名)から聞いた話です。母を亡くしてから、毎月欠かさず続けてきた月命日の墓参り。しかし、仕事を理由に一度だけ後回しにした夜、麻衣さんの身の回りで説明のつかない出来事が起こり始めました。
欠かさなかった母の月命日
母が亡くなって4年。私は毎月28日の月命日になると、どれほど忙しくても墓参りをしていました。ところが、その月は仕事の大型案件の締め切りと重なってしまったのです。
有給を申請しましたが、上司から返ってきたのは「墓参りなんて来月で十分だろ。死人より仕事が先だ」という冷たい言葉でした。胸が痛みましたが、私は休むことができず、初めて墓参りを諦めました。
誰もいない廊下から聞こえた足音
その夜、眠ろうとすると、誰もいない廊下からゆっくり近づく足音が聞こえました。怖くて布団をかぶるうちに眠ってしまった私は、夢の中で母と会いました。母は寂しそうな顔で「忘れてないよね」と一言だけ告げたのです。
驚いて目を覚ますと、部屋には誰もいません。ただ、母が生前よく焚いていた線香の香りが、かすかに漂っていました。
私だけではなく、上司にも異変が
翌朝から、まるで何かに邪魔されているような出来事が続きました。駅で財布を忘れたことに気づき、家へ戻れば電車が大幅に遅延。会社では、前日まで開けていた仕事のデータが消え、準備を重ねてきた商談まで延期になりました。
