そして、あっけに取られている夫の目の前へ、冷凍庫から出してきたばかりの「カチコチに凍ったままの冷凍うどん(解凍前)」と、冷蔵庫の「氷水」をテーブルにドン! と叩きつけるように置いたのです。
「何これ?」と呆然とする夫
夫が「は? 何これ? 嫌がらせ?」と怒りと困惑の混ざった顔で呆然としていると、運良く同じ敷地内に住む60代の義母がリビングに入ってきました。
夫はこれ幸いと「母さん見てよ! こいつ俺に凍ったうどんを出してきたんだよ!」と味方を求めるように言いつけました。
しかし、私がこれまでの経緯を一言、冷静に伝えると、義母の目の色が変わりました。義母は実の息子である夫を信じられないほど冷ややかな目で睨みつけ、私の横から恐ろしい声で一喝してくれたのです。
「あら、お望み通り『火を一切使わない、最高に配慮された冷たいお食事』じゃないの!」
義母の一喝に顔面蒼白
「作ってもらった料理に文句を言うような罰当たりは、一生冷房の効いた部屋で氷でもかじってなさい!」実の母親からの容赦のない怒号と迫力に、夫は一瞬で顔面蒼白になり、動揺し始めました。
「ご、ごめんなさい……ごめんなさい! わがままでした、唐揚げ喜んで食べます……!」と涙目で懇願する夫の情けない姿に、私と義母は冷たい視線を送りつつ、温め直した唐揚げを出してあげました。
それ以来、夫はどれだけ暑い日でも、作ってもらった料理に文句を言うことは一切なくなりました。今では自ら進んで冷たい麦茶を沸かす係を買って出るようになり、キッチンに立つ私の苦労に感謝の姿勢を示すようになっています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務経験を持つ。育休をきっかけに、女性のワークライフバランスに問題意識を持ち、ライター活動を開始。育児、ライフスタイル、スポーツなどが得意テーマ。
