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静まる会議室

波を打ったように静まり返る会議室。私はすぐに我に返ったものの、謝罪の言葉も出せずに固まってしまいました。

ところがクライアントが「確かにイヤイヤばっかり言ってたら何も生まれないですよね」と反応。続けて「とりあえず試作品をつくってみて、それでブラッシュアップしていきましょう」と提案してくれたのです。

平行線だった会議は一気に前進。予定時刻は過ぎていたものの、遅れると覚悟していた双子のお迎えには間に合う時間に終了したのです。

しかし会議終了後、上司に呼び出されます。居眠りや会議中の不躾な発言を叱責されるのだろうと覚悟しながら部長室のドアをノックしました。

部長の呼び出し

しかし部長の言葉は意外なものだったのです。「久々に部下にガツンと言われて爽快だったよ! 最近は色々なハラスメントを恐れて意見も言えなかったから、〇〇さん(私)がズバっと言ってくれて良かった」と。

もちろん、仕事中の居眠りは許されないことです。しかしあの日の寝言は、会議を好転させるきっかけとなりました。双子のイヤイヤ期に振り回されていた日々が、思わぬ形で仕事に良い影響を与えてくれたのです。疲弊していた毎日が、報われたように感じました。

予期せぬ言葉が場を動かし、人の心を揺さぶることがあります。状況を変えるには発言や行動をしてみること。時にそれは意図せぬ寝言でさえ、流れを変える力を持つのかもしれません。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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