もしかしたら無断で早退したのかもと思い、「ねえ、ちゃんと先生に言ってから退室した?」と娘の方を振り返るといつの間にかいなくなっていたのです。
さらに、入退室記録や防犯カメラを見ても早退する娘は確認できませんでした。
早退の謎
そこで娘の教室をのぞかせてもらうと、何食わぬ顔で授業を受けている娘がいました。さっきまで横にいたはずなのにいつのまに教室へ? と不思議がっているうちに授業が終了し、娘は「ママなんでここにいるの?! 」と。
早退について尋ねても「早退なんてしてない」と答えます。さっき、確かに抱きしめ、手を握り、会話を交わしたはずなのに……娘は自習のため教室へ戻っていき、私は不可解な出来事に戸惑いながらも一人で帰宅。
その後、塾から帰ってきた娘に、「受験も塾もやめたい? 塾友に嫌なことされてる?」と聞くと、「なんでわかったの!?」ととても驚いた様子でした。
あの早退は幻だったのか、幽霊だったのか。けれど不思議と怖さはなく、むしろ娘の本音を知るきっかけになりました。その後、夫を説得して転塾と志望校変更を実現し、娘は受験に成功。今は楽しいスクールライフを送っています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。
