私の友人・真梨さん(仮名)夫婦は旅行が好きで、娘が生まれた今でも定期的に家族旅行へ出かけています。旅先では真梨さんが写真を撮ることが多く、自分が写る機会はほとんどありませんでした。「まぁいいか」と思っていましたが……
すると娘が、ふと首をかしげました。「ママはなんで一緒に行ってないの〜?」思いがけないひと言に、私も夫も思わず顔を見合わせました。
娘のひと言で気づいたこと
「え? ママも一緒に行ったよ」と答えると、娘はアルバムを見ながら「でも、ママがいないよ?」と少し寂しそうな表情。その言葉に、私も夫もハッとしました。
夫は申し訳なさそうに、「ごめん。ママの写真ももっと撮らなきゃね」と。私も笑いながら、「私も遠慮しないで『撮って!』って言うね」と返しました。
それまで、自分が写っていなくてもあまり気にしていませんでした。でも娘にとっては、写真にママがいないことのほうが不思議で寂しかったのだと、そのとき初めて気づいたのです。
家族みんなの思い出
それからは、旅行先だけでなく何気ない日常でも、夫が私の写真を撮ってくれるようになりました。娘の何気ないひと言で、みんなが写っているからこそ、家族の思い出がより大切に積み重なっていくのだと改めて感じました。
少しずつアルバムに私の笑顔も増え、みんなで写真を見返す時間がさらに楽しくなっています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。
