~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~
私の知人・理沙さん(仮名)が第一子を妊娠していた頃、地元で人気の産婦人科に通っていました。つわりもあり、椅子に座りたかった理沙さんですが、待合室は大混雑。付き添いの男性たちが座っていて、妊婦さんが立って待っているような状況にモヤモヤしていましたが……?

待合室に現れた助産師さん

そんなとき、50代くらいのベテラン助産師さんが通りかかりました。ぐるりと待合室を見回した助産師さんは、すぐに状況を察したようです。

「皆さん、お待たせして申し訳ありません!」そう声をかけると、続けて「妊婦さんが座れていないので、お父さんたち、お席を譲ってあげてくださ〜い!」と、待合室全体に聞こえる声で呼びかけました。

その声に、付き添いの男性たちは「あっ……」という表情。やはり貼り紙に気づいていなかった人もいたようで、次々と席を立ち始めました。

すると助産師さんは笑顔で、「妊婦さんは24時間頑張ってますからね〜!」「お父さんたちは今日は立って応援、お願いします♪」と明るく声をかけ、その場を後にしたのです。

あたたかい気遣いに救われた

待合室の空気は一気に和らぎ、私たちは無事に座ることができました。強い口調で注意するのではなく、誰も嫌な気持ちにならない伝え方で自然に状況を変えてくれた助産師さん。その気遣いに、思わず「すごいなぁ」と感じたのを今でも覚えています。

自分では「座らせてください」と言えずにいた私にとって、あの日の助産師さんの一言は、本当にありがたく心強いものでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

This article is a sponsored article by
''.