あることを思いついて……
そんなある日、私はふと思いつきました。以前、健康に良いらしいと聞いて買った『漢方茶』が家にあったのです。味は少しクセがあるものの、私は気に入っていてたまに飲んでいました。
夫から、いつものように「お茶なくなってるよ〜」と言われたとき……私は、麦茶ではなくその漢方茶を作って冷蔵庫へ入れておいたのでした。
夫の反応
帰宅した夫は、そのお茶を何も気にせずコップへ注ぎひと口。「……うわっ! 何これ!?」とびっくりしています。予想通りの反応に、私は平然と「お茶だよ〜。身体にいいらしいよ?」と返しました。
すると夫は「なんで麦茶じゃないの!?」とさらに驚いた様子。そこで私は笑いながら、「だって作るの私だし、私の好きなお茶でいいでしょ〜?」「麦茶が飲みたいなら、自分で作ってもいいんだよ」と伝えました。
夫は「あっ……」と苦笑い。そのとき初めて、麦茶が冷蔵庫へ入っていることが当たり前ではないと気づいたようでした。
当たり前じゃないひと手間
それ以来、夫も自分で作ってくれるようになり、私の負担もずいぶん減りました。毎日当然のように飲んでいる麦茶は、誰かが作ってくれているもの。あの日をきっかけに、夫にもそのひと手間が伝わったようで、少しスッキリした出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。
