数日後、老人が来なくなり嫌な予感がして店長に報告。調べてもらうと、老人は家で転倒し瀕死の状態だったところを発見され、命を救われたのでした。娘さんは「あなたが気づいてくれなかったら母は今この世にいません」と何度も感謝を述べて去っていきました。
食品売り場にて
その後、地下の食品売り場で買い物をしていると、今度は店長に声をかけられたのです。店長は夫に「いつも本当に助けられています。レジだけでなく、陳列や最近流行っているレシピのPOP作り、発注のアドバイスまで。先日はお客様の人命救助もしてくれて! こちらはいつでも社員になっていただけることをお待ちしています!」と言い、去って行きました。
夫は私がただのパートではなく、職場で大きな役割を果たしていることを初めて知ったのです。
夫の変化
それ以来、夫は「くっちゃべってるだけだろ」「たかがパートで忙しぶるな」といった言葉を口にしなくなりました。
私は家庭や育児を優先して、社員登用の話を数回断っていましたが、育児が落ち着いたら社員になることも前向きに検討しています。
人の仕事の価値は、肩書きや時給ではなく、誇りをもって取り組む姿勢にこそ宿るのだと思います。自分自身と仕事との向き合い方を改めて考えるきっかけとなったエピソードです。
【体験者:30代・パート、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。
