妻が考えた作戦
そこで私は、いつもとは逆の立場になってもらうことにしました。食事が始まると「あれ取って」「お茶お願い」「おかわりお願い」と、今度は私が何度も夫に頼むようにしたのです。
すると何度か席を立っただけで「全然落ち着いて食べられないよ」ともらした夫。その言葉を聞いた私は「今までずっと私はこれをやっていたんだよ」と伝えました。私の話を聞いた夫はハッとした表情を見せ、自分の行動を素直に振り返ってくれたのです。
夫と息子の成長
それ以来、夫は自分でおかわりをよそうようになり、必要な物も自分で取りに行くようになりました。さらに「何か取ってこようか?」と私を気遣ってくれる場面も増え、食事の時間を家族みんなでゆっくり過ごせるようになったのです。
そんな夫の姿を見ていた息子も、少しずつ変わっていきました。「ママ、取って」と言う代わりに、自分でお茶を取りに行ったり、最近では「僕がご飯いれる!」と言って、ご飯をよそったり配膳を手伝ったりしてくれるようになったのです。
子どもは親の姿を見て育つとは、まさにこのことなのだと感じた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。
