運転席の私が唱えた“呪文”
そこで私は、最新の愛車のスマートカーをフル活用した撃退作戦を思いつきました。
まず、運転席の手元にある「全席ウィンドウロック」のスイッチをカチッとON。これで義母側の窓の操作権限を強制的に奪い取りました。続いて、ハンドルの音声認識ボタンを押し、車に向かって大声で指示を出したのです。
「温度20度、風量マックス!」すると車が即座に反応し、「エアコンを強力冷房に設定します」と電子音声で回答。同時に自動で窓がピタッと閉まり、冷風が勢いよく吹き出しました。
機械に拒否されたと勘違いした義母
驚いた義母が慌てて窓を開けようと手元のボタンを連打しますが、私のロックのせいで窓はピクリとも動きません。
最新の車の仕様を知らない義母は、私の声に車が応答し、自分の操作が一切拒絶されたことで、「ハイテクなAIに『危険人物』だと判断されて怒られた!」と「ひっ」と声をあげて顔面蒼白に。
すかさず同乗していた義父からも「お前のバカなケチルールのせいで機械にまで拒否されたじゃないか! 熱中症で死ぬ気か!」と強烈な一喝が飛びました。完全に勘違いをしてガタガタ震え出した義母は、そこから目的地まで完全沈黙。
世代間のハイテク格差のおかげで、猛暑のドライブを完璧な適温で守り抜くことができ、心底すっきりしました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務経験を持つ。育休をきっかけに、女性のワークライフバランスに問題意識を持ち、ライター活動を開始。育児、ライフスタイル、スポーツなどが得意テーマ。
