筆者が保育士時代に受けたクレームのお話です。劇発表会で娘・まりちゃん(仮名)の役を「変えて」と言ってきたママ。まりちゃんは魔女になりきって劇遊びに取り組んでいたため、役はそのまま進むことに。迎えた本番、まりちゃんママが真っ青に……!?
迫真の発表会
発表会当日、大勢のお客さんの前でもまりちゃん魔女は恥ずかしがることなく、迫真の演技。「〇〇はどういうことですか? 恥ずかしくて見てられません」という決め台詞を炸裂させていました。
観客みんなが、鳥肌が立つくらいの演技に、まりちゃんから目が離せなくなってしまいました。担任が言う通り、『白雪姫』なのに、まりちゃん魔女が主役のように目立つ劇でした。
魔女のお手本は……?!
劇終了後、担任は、まりちゃんママに言いました。「あのまりちゃんの迫真の演技をずっと見てきて、他に役に変えるなんてできないでしょ? 台詞も自分で考えたんですよ」
真っ青になりながら、まりちゃんママはまりちゃんに聞きます。「なんで魔女役だったの?」まりちゃんはこう答えました。「ちょっとママの真似してやってみたら、みんな褒めてくれたんだよ〜ママがお手本!」
まりちゃんママは、自分でもわかるくらい自分にそっくりなまりちゃんの魔女の台詞の言い方に青ざめ、それ以降、言動に気をつけるようになったのでした。
【体験者:30代・女性保育士、回答時期:2013年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:ふくまる よしまる
保育士を経て、2児の育児をしながらライター業をスタート。これまでの職業経験から育児のテーマを得意とする。特に保育士時代の出来事や、視覚障害がある子どもの育児をする自身の経験、そして同世代のママたちの声をもとに、女性を元気づけるための発信を精力的におこなう。
