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トラウマと提案

Aさんの左ワキには大きなホクロがあり、以前別サロンで施術者たちに大爆笑されたあげく「ホクロがある場所は脱毛できない」と断られた経験があるそうです。それがトラウマとなり、今日も左ワキを見せることに強い抵抗があったとのこと。

施術者としてその話を聞き、胸が痛むと同時に、そのモラルの低さに恥ずかしささえ覚えました。そこで私は「機械脱毛は難しいですが、当店にはワックス脱毛があり、ホクロがあっても問題なく施術できます」と提案してみることにしました。

踏み出す勇気

「知らなかった!」と喜ぶAさん。しかしすぐに「でも脱毛するつもりじゃなかったので自己処理してなくて……」と表情が曇ります。私がワックス脱毛には剃毛する必要がないことを伝えると、Aさんは再び笑顔を取り戻し、両ワキのワックス脱毛と右ワキの機械脱毛を無事に終えました。

今では定期的にサロンに通ってくださるAさん。「もう両腕をあげても恥ずかしくない」と語る笑顔はとても輝いています。たかがワキ。されどワキ。大げさかもしれませんが一人の女性を笑顔にできたことを誇りに思うのです。

脱毛サロンだけでなく、痩身エステなどでもお客様の身体を笑う施術者がいるのは悲しい現実です。勇気を出して「綺麗になりたい」と訪れるお客様の気持ちを踏みにじることは絶対にあってはならない。施術者の一言が心を救うこともあれば、深く傷つけることもあるのだと改めて強く感じました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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