「家で焼肉は」妻の熱弁
そこで私は思わず、「家で焼肉ってね、たしかに安いけどすっごく大変なんだよ?」「匂いも油も気にせず食べられるのがお店のいいところなの!」と伝えました。それを聞いた夫はキョトン。やはり、そこまで考えたことはなかったようでした。
私はさらに「むしろ私は、お店の焼肉代って『片付け代込み』だと思ってるからね!」「あれだけの油と匂いを家に残さずに済むなら、十分払う価値あるよ(笑)」と説明しました。
ようやく夫が気づいたこと
夫はしばらく考えたあと、「たしかに……」と苦笑い。どうやら夫の中では、単純に『焼肉=肉代』という感覚だったようです。
結局その日は、予定通り焼肉店へ行くことになりました。たっぷり美味しいお肉を楽しみ、お腹いっぱいになって店を出たときのことです。夫がふと「そう考えると、お店ってありがたいな〜」とつぶやきました。その言葉を聞いて、私も思わず笑ってしまいました。
それ以来、夫から「家で焼肉をしよう」と言われることはなくなりました。代わりに、「片付け大変だし、お店にする?」と言ってくれるようになったのです。普段私が感じていた『準備・片付け込みの大変さ』も、少し伝わったのかなと思えた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。
