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私の元同僚・藤田さん(仮名)が製薬会社に入社した頃の話です。有名な難関大学出身の同期が、何かにつけて学歴の話をしていたそうです。他大学を否定するような発言も目立ち、うんざりしていた藤田さん。ところが、その話を聞いていた先輩社員の一言で思わぬ展開に……!?

研修中、先輩社員の一言

そんなある日。研修のディスカッション中に、白石くんがいつものように大学の話を始めました。「正直、K大と他の大学だと学ぶレベルも結構違うと思うんだよね〜」その言葉を聞いて、私は正直少しムッとしてしまいました。

すると、サポートで来ていた先輩社員が笑いながら口を挟んだのです。「まぁまぁ。でもさ、みんな同じ会社に採用されたんだから、今は同じスタートラインじゃない?」その場が少し静かになりました。

先輩はさらに、「少なくとも会社としては、大学名で採ったわけじゃないよ」「みんなに『うちに来てほしい』と思って採用したんだからさ」と穏やかに続けました。白石くんは一瞬言葉に詰まり、「まぁ……そうですね」と苦笑い。周囲も思わず笑ってしまいました。

社会人として大切なこと

先輩は決してK大を否定したわけではありません。ただ、社会人になってから評価されるのは大学名ではなく、その後どう働くか。そんな意味が込められた言葉だったように思います。

それ以降、白石くんが大学名を持ち出すことはずいぶん減りました。今でもときどき、あの先輩の言葉を思い出します。新人研修の中でも特に印象に残っている出来事でした。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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