~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~

主催者の訪問

昼過ぎ、主催者が私のブースを見て「今回は手作り限定のフリマのはずですが、これは古着ですか? 契約書はご覧になりましたか?」と問いかけてきたのです。私は謝るしかありませんでした。

しかし、それを見ていた隣や反対側の出店者が「これはRさんの品ではない」「知り合い? が勝手に置いて去っていった」と証言してくれたのです。

すると「もしかしてAさんですか?」と主催者。話を聞くと、Aは以前、フリマに出店した際に商品が全く売れず、出店代の返金を求めたそう。主催者が返金を断ると罵詈雑言を浴びせながら暴れ、出禁になっていた人物だったのです。

切れ目の縁、新たな縁

その後、Aが戻ってきて自分の商品を見るなり「全然売れてないじゃん! ちゃんとやってんの?」と一言。しかし主催者に「出禁のはずですが」と声をかけられると、顔色を変え慌てて荷物をかき集めます。

その際、私の作品までどさくさに紛れてバッグに入れようとしたところを見咎められ、「窃盗なら警察に通報しますよ」と警告されるA。Aは「は? 間違えただけだし!」と言い捨て、そそくさと大荷物を抱えながら去って行きました。

以来、私はAと縁を切りました。けれどフリマで知り合ったハンドメイド仲間たちと新たに交流が生まれ、今では楽しく制作活動を続けています。

Aの行動には振り回されましたが、そのお陰で素敵な出会いもありました。物事には必ずマイナス面とプラス面があるもの。ついネガティブな側に目を奪われがちですが、ほんの小さなプラスにも気づける心を持ち続けたい、と改めて感じた出来事でした。

【体験者:30代・自営業、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

This article is a sponsored article by
''.