今回は、職場の後輩である晶子さん(仮名)から聞いた話をご紹介します。3歳の子どもを育てながら時短勤務を続ける彼女は、ある日、突然の発熱対応で早退することに。そのとき職場で投げかけられた何気ない一言にショックを受けて……。
保育園からの突然の電話
ある日の午後、保育園から電話がかかってきました。「お子さんが熱を出したので、お迎えをお願いします」私は急いで資料の作業を区切り、上司へ事情を説明しました。できるところまで仕事を進めて席を立とうとしたときです。近くにいた先輩が小さな声で「また?」とつぶやきました。
聞こえないふりをしようと思いましたが、その日はなぜか胸に刺さりました。さらに先輩は冗談のような口調でこう言いました。「子どもがいる人って、急に帰れていいよね」私は笑い返すこともできず、「ご迷惑をおかけしてすみません」と頭を下げて会社を出ました。
仕事への責任と親としての気持ち
保育園に到着すると、子どもは先生に抱っこされていました。顔は真っ赤で、いつもより元気がありません。「ママ」そう言って小さな手を伸ばされた瞬間、胸が締め付けられるような気持ちになりました。もっと早く迎えに来てあげたかった。
一方で、仕事を途中で切り上げてきた申し訳なさもありました。職場への負い目と、子どもを待たせてしまった後悔。その両方を抱えながら帰宅しました。翌日、私は迷惑をかけたお詫びの気持ちを込めて、菓子折りを持って出社しました。
