これはママ友の綾さん(仮名)のエピソードです。綾さんの夫は仕事から帰ると、職場や上司への不満をよく口にしていました。共働きで家事や育児に追われる毎日。それでも綾さんは夫の話を聞いていました。しかし自分の悩みを話そうとすると「お前の悩みって小さいよね」と言われてしまい……
夫の話を聞き続けた日々
夫は仕事から帰ると、その日の出来事や上司への不満をよく話してきます。「今日さ、また上司に無茶振りされてさ」「本当に疲れるよな」そんな夫の話が始まると、夕食の準備をしながらでも、子どもの相手をしながらでも、私は手を止めて話を聞いていました。
話し終えるころには夫の気持ちも少し軽くなった様子で、私もこれが家族のかたちなのかなと思いながら、夫の話に耳を傾けていたのです。
心が折れた夫のひと言
ところが、私が仕事や子育ての悩みを話そうとすると、夫はあまり興味がなさそうでした。「今日疲れてるから」「また今度でいい?」と言われることも多く、そのたびに言葉を飲み込んでいたのです。
そんなある日、職場であった出来事を夫に話しました。すると夫は笑いながら「お前の悩みって小さいよね。俺なんてもっと大変だからさ」とひと言。
その瞬間、私の中で何かが切れてしまったような気がしました。その日はそれ以上、何も話す気になれませんでした。
沈黙の中で知った孤独
翌日から私は、必要最低限の業務連絡以外は夫に話しかけるのをやめました。夫が仕事の愚痴を話し始めても、それまでのように耳を傾けることはありません。「ご飯できてるよ」「お風呂沸かしたよ」そんな会話だけの日が続いていきました。
