なんだか納得できない私
私は思わず、「え? でも家電ってみんなで使うものでしょ?」「プレゼントがそれって、なんか違わない……?」と返しました。ところが夫は、「え〜? でも高いし……俺の財布の何倍もするでしょ?」と渋い顔。
私としては、財布と家電はそもそも比較するものではありません。ロボット掃除機は家族みんなが使うものですし、家計から出す話だと思っていたので、ますます納得できませんでした。
子どもの素直な発想に感謝
そんなやり取りをそばで聞いていた息子が、突然ニヤニヤしながら口を開きました。「じゃあさ、今度友達と遊ぶときパパの財布貸して〜!」夫は「え?」とキョトン。
息子はさらに、「だって、かっこいいって言われたいもん!」「みんなで使うからいいでしょ〜?」と言ったのです。その瞬間、私は吹き出しそうになりました。夫も一瞬固まったあと、「それは違うだろ〜!」と苦笑い。
でも、息子のひと言は夫にとってかなり分かりやすかったようです。結局、ロボット掃除機は家計から買い替えることになり、私には改めて別の誕生日プレゼントを用意してくれました。
大人同士では平行線になっていた話が、息子のおかげであっさり決着がついた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。
