これは、友人のマミさん(仮名)から聞いた話です。不妊治療の真っ只中、子育て中の同僚をフォローすると「子どもがいない人は時間の融通が利いていいよね」と言われ、複雑な思いを抱えていました。
見えない負担と複雑な思い
私の職場には、小さな子どもを育てながら働く田中さん(仮名)がいました。子どもの体調不良などで急な早退や欠勤をすることもあり、そのたびに周りがフォローしていたのです。
そんなある日、田中さんから「子どもがいない人は時間の融通が利いていいよね」「自由に動けてうらやましいな」と言われました。私は「そうですね」と返したものの、その言葉が頭から離れず、仕事中も何度も思い返していました。
誰にも言えない不妊治療
実は私は、不妊治療のため週に2回通院していました。仕事の前後に病院へ向かい、検査や注射を受ける日々。採卵の時期には体調が優れないこともありましたが、職場では普段通りに振る舞っていました。
治療のことは誰にも話していませんでした。けれど事情を説明する勇気も持てず、田中さんの言葉を聞くたびに複雑な気持ちに……そんな毎日が続くうちに、少しずつ限界を感じるようになっていったのです。
