どこの会社にも独自の慣習はありますが、ときには誰も納得していない不思議なルールが存在することも。今回は、従妹の裕理さん(仮名)から聞いた、「新人はコピー機を使うな」という独自ルールが生んだ、少し痛快なエピソードです。
新人はコピー機を使うな
私が勤めていた会社には、課長が作った独自ルールがいくつもありました。その中でも有名だったのが、「新人はコピー機を使うな」というもの。理由を聞いても、「コピー機は管理職が使うものだから」としか言われません。
そのため、コピーを取りたいときは毎回課長の許可が必要でした。「課長、20部コピーしたいのですが」「今はダメ。後にしなさい」そんなやり取りが日常茶飯事でした。
急ぎの仕事でも待たされることがあり、正直なところ不便でしたが、長年いる課長に反論する人はいませんでした。
重要会議の直前に大事件
ある日、本社の役員が出席する重要な会議が開かれることになりました。ところが会議開始30分前になって、課長が突然慌て始めたのです。「資料が足りない!! 追加で50部必要だ!」会議室前は一気に緊張感に包まれました。
しかし、その瞬間に私たちは顔を見合わせました。なぜなら、コピー機を使えるのは管理職だけというルールだったからです。私は恐る恐る言いました。「課長、私たち使えませんよね?」
すると課長は苛立った様子で、「今はそんなこと言ってる場合じゃない!」と声を荒らげました。ですが、その言葉を聞いた瞬間、みんなの中にあった我慢が少しずつあふれ始めたのです。
