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どこの会社にも独自の慣習はありますが、ときには誰も納得していない不思議なルールが存在することも。今回は、従妹の裕理さん(仮名)から聞いた、「新人はコピー機を使うな」という独自ルールが生んだ、少し痛快なエピソードです。

会議室前の証言大会

私は思わず言いました。「そのルール、課長が決めたんですよね」すると周囲の社員も次々に口を開きました。「先週もコピー機を使うなって注意されました」「私もです」「私も言われました」

気づけば会議室前で小さな証言大会が始まっていました。課長の表情はみるみるうちに変わっていきます。そこへ偶然通りかかった部長が事情を聞きました。「そんなルールあったの?」

社員全員がうなずくと、部長は少しあきれたように課長を見て言いました。「会社のルールより個人ルールを優先するのはやめようか」その場は静まり返り、課長は何も言えない様子でした。

マイルールは全面撤廃

会議後、この話は役員の耳にも入りました。その結果、コピー機のルールはもちろん、「昼休みは12時ちょうどからしか取れない」「ペンは青しか使うな」といった数々の謎ルールも一気に撤廃されました。

数日後、課長がコピー機の前で紙詰まりに苦戦している姿を見かけました。若手社員が、「課長、お手伝いしましょうか?」と声をかけると、課長は少し気まずそうに、「頼む」と返答。

あの会議の日の空気は今でも忘れられません。誰もが長い間我慢していたからこそ、反動で、一度流れが変わると一気に状況が動いたのだと思います。職場を不便にするマイルールは、結局のところ周囲だけでなく、自分自身も困らせてしまうのかもしれません。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

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