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今回は、親戚の千佳さん(仮名)から聞いた、先祖代々受け継がれてきた櫛(くし)にまつわる不思議な話をご紹介します。仏壇の近くにしまわれていた古い櫛。小学生だった千佳さんが、櫛を軽い気持ちで動かした夏から、家の中で不可解な出来事が続くようになったのです。

仏壇の近くにあった古い櫛

小学生の頃、実家の蔵を祖母が片付けていた時のことです。祖母は古い木の櫛を手に取り、「これは触らないでね」と私に言いました。

聞けば、その櫛は曾祖母の代から大切にされてきたものらしく、普段は仏壇の近くの引き出しにしまわれていました。でも当時の私には、ただ古びた櫛にしか見えませんでした。

「誰も使わないのに、どうして大事にするのだろう」そんなことを、子ども心に思っていたのです。

物置へ放り込んだ夏の日

家族が留守にしてた、夏休みのある日。私はふと思い立って、その櫛を引き出しから取り出しました。深い理由はありません。少し怖いような、でも試してみたいような気持ちでした。そして庭の物置まで持っていき、奥の方へ放り込んでしまったのです。

その数日後から、夜中になると廊下を誰かが歩く音が聞こえるようになりました。家族は誰も起きていません。それなのに、ぎし、ぎし、と床板だけが鳴るのです。

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