見え始めた献立の難しさ
ところが、順調だったのは最初だけでした。3日目になると、夫は早くも予算のやりくりに苦戦し始めたのです。特売品を活用したり、数日先まで見越して食材を買ったりしていなかったため、すでに食費の大半を使っていました。
冷蔵庫の中には半端に余った野菜ばかり。4日目の夕方には冷蔵庫の前で腕を組みながら「今日何作ろう……」と立ち尽くしていました。
節約のため野菜中心の献立が続くと、子どもたちからも「またこれ?」と言われるようになり、夫は「昨日カレーにしたから今日は何にしよう」「この野菜どう使い切ればいいんだ」と頭を抱えていたのです。
1週間後の敗北宣言
そしてついに「毎日献立考えるのってこんなに大変だったの?」とぽつりと漏らした夫。以前のような余裕は、もうありませんでした。
そしてなんとか1週間をやり切った日の夜、夫は食後に「料理って作るだけじゃないんだな」「今まで軽々しく俺でもできるとか言ってごめん」と謝ってきました。買い物や予算管理、残った食材の使い切りまで考えながら毎日の食事を用意する大変さを、身をもって知ったのでしょう。
それ以来「俺でも作れるけど」という口癖を聞くことはなくなり、代わりに「何か手伝うことある?」と声をかけてくれるようになりました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。
