私の知人・香穂さん(仮名)は、同僚に誘われてスポーツバーのワールドカップ観戦に行ったそうです。あまりサッカーに詳しくない香穂さんが同僚に質問していると、近くの席から「女はこういうときだけ」という会話が聞こえてきて……。
同僚がサラッと伝えたこと
その空気を察したのか、鈴木さんが男性たちの方を見ながら笑顔でこう言いました。「彼女たちには、今ちょうど僕が布教してるところなんですよ〜」そして続けて、「こういうのをきっかけに好きになる人が増えるのが、一番うれしいんです」サラッと、さりげない言い方でした。
男性たちも、少しバツが悪そうに「まぁ、それはそうか」と苦笑い。その場の空気も自然とやわらぎました。
広がっていく楽しさ
私は、「詳しくない人は来るな」と言われたような気がして少し落ち込んでいたのですが、鈴木さんの言葉で気持ちが軽くなりました。その後もみんなで試合を楽しみ、気づけば私自身も選手の名前を覚えるようになっていたのです。
こうして興味を持った人を歓迎してくれる人がいるからこそ、スポーツの楽しさは広がっていくんだなと感じた出来事でした。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2023年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。
