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これは、知人の河野さん(仮名)から聞いた話です。当時30代だった河野さんは、昇進のかかった重要な会議中に子どもの発熱連絡を受け、途中退席を決断しました。その後「評価は下がっただろう」と落ち込んでいたところ……。

社内報で見た自分の名前

それから数週間が経った頃です。同僚から「これって河野さんのことじゃない?」と声をかけられ、一冊の社内報を手渡されました。そこには「判断力を発揮した社員たち」という特集が組まれていました。

何気なくページをめくった私は、思わず手を止めます。なんとあの日の出来事が紹介されていたのです。さらに部長のコメントとして「家族の緊急事態を優先できる人は、仕事でも優先順位を正しく判断できる人です」という言葉が添えられていました。

心を救った評価

さらに「仕事はチームで補えるが、その子の親は一人しかいない」という言葉が目に留まりました。私はこれまでずっと、子どもを優先したい気持ちと、周囲に迷惑をかけたくない気持ち、そして仕事で結果を出したい気持ちの間で揺れていたのです。

「あの日の判断は間違っていなかった」と思えたことで、肩の力が少し抜けた気がしました。その後も仕事を続け、現在は管理職として働いています。あの日の言葉に私が救われたように、同じように悩む後輩には「遠慮せず帰っていいんだよ」と声をかけるようにしています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。

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