産休中に始めた趣味
私が第一子を妊娠中の頃。産休に入り、時間に余裕ができたタイミングで熱中したのが、編み物でした。
もともと小学生のときに趣味として楽しんでいた編み物。大人になり、きっかけは特にないけれど再開。産まれてくる子どものものを編むのが楽しくて再びハマってしまったのです。
夫に趣味を否定されて
その後、無事に女の子を出産。そして産後に初めて義実家に帰省した時のことです。当時は冬だったため、生後1か月の娘に手編みの帽子をかぶせてみました。そんな娘の姿を見た義母が、「この帽子は手編みかしら? かわいらしくて似合っているわね」と褒めてくれます。
嬉しくてつい笑顔になる私の横で、夫は「そうそう。毎日夜なべして編んでるんだよ。編み物なんて、おばあちゃんみたいな趣味だよな」と。さらに「ハンドメイドの販売で稼げるなら別だけど。ちまちま手作りするなんて、何が楽しいのか分からない」と続けました。
流行っているから
そのとき、近くにいた義妹が会話に入ってきました。「お兄ちゃん、知らないの? 今、編み物ブームなんだよ。アイドルがSNSに編んだ作品をあげてて流行ってるらしいの」さらに、「1本の毛糸から、いろんなものが出来るなんてロマンを感じるよね。私も始めようと思ってたところなんだ」と楽しそうに言ったのです。
追い打ちをかけるように義母も「編み物ができるって素敵よ。子どものことを想って編むことに意味があるのよね。私は本当のおばあちゃんだけど、手編みの帽子を見ていたらまた編み物がしたくなったわ」と話してくれたのでした。
義実家と交流するきっかけに
女性陣に反論され、気まずそうにしていた夫。それ以降、私の趣味に対して何も言ってこなくなりました。
義母はときどき、手編みのセーターや手袋を娘にプレゼントしてくれます。私は育児が忙しくて編み物をする時間が取れませんが、余った毛糸を義妹へ渡したり過去の作品を見せたりすることで、交流を深めています。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:伊村 えりか
薬剤師歴12年。就業を通じて多くの人生や、悩み、奇跡などに直面し、それらを伝えるべく執筆活動を開始。職場や同世代の女性との会話をもとに、医療現場の裏側から家族の「あるある」まで、多岐にわたるテーマで執筆を手がける。子育てサイトのアンバサダーを務め、身近な視点を活かしたコラムを執筆中。

