冷凍ギョーザを出した私
私は会社員で、夫と共働きの慌ただしい毎日を送っています。ある平日の夜、仕事で帰りが遅くなってしまった私は、市販の冷凍ギョーザを焼いて夕飯のおかずにしました。
そこへ、たまたま家を訪ねてきた義母が食卓を見るなり、大きなため息をついたのです。 「あら、今夜は冷食なの? 料理をサボるなんて主婦としてどうかしら。こんな手抜きばかり食べさせられる息子が可哀想だわ」
自分の苦労話を押し付ける義母
私が「今の冷凍食品は本当に美味しくて、時間がないときは助かるんです」と丁寧に説明しても、義母はフンと鼻で笑うだけ。
「私は昔、どんなに忙しくても全部イチから手作りしたわ。皮から包んで作らないギョーザなんて、家族への愛情が足りない証拠よ」と、自分の昔の苦労話を大声で押し付けてきました。
私は言い返すこともできず、ただ黙って耐えるしかありませんでした。
帰宅した夫の「悪気のない大絶賛」
そこへ、仕事から帰ってきた夫が席に着きました。義母はここぞとばかりに「ほら、〇〇さん(私)がまた冷食を出してきたのよ。お母さんが注意してあげたからね」と夫に告げ口したのです。
しかし、お腹を空かせた夫は黙ってギョーザを一口食べると、信じられない天然発言を放ちました。「え? めちゃくちゃ美味いじゃん! 羽もパリパリだしさ。やっぱり今の冷凍技術って本当に凄いんだな! 毎日これがいいわ!」
プライドがズタズタになった義母
悪気のない純粋なトーンで「冷食の方が最高」と大絶賛する息子の一言に、義母は顔面蒼白になりました。大好きな息子を味方につけて私を責めるつもりが、息子の素直すぎる現実の言葉にプライドがズタズタになり、何も言えなくなってしまったのです。
義母は小さくなってコソコソと帰っていき、それ以来、我が家の食卓に文句をつけてくることは一切なくなりました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
EPライター:北山 奈緒
企業で経理・総務として勤務経験を持つ。育休をきっかけに、女性のワークライフバランスに問題意識を持ち、ライター活動を開始。育児、ライフスタイル、スポーツなどが得意テーマ。

